楽天の新助っ投・林が初登板初勝利
2007年4月14日（土） 10時44分　デイリースポーツ


勝利投手の楽天先発の林（左）は野村監督からユニークな形で祝福される＝札幌ドーム


　楽天の新助っ人・林恩宇が１３日の日本ハム戦で、６回を２安打無失点で来日初先発初勝利。投手層の薄さに苦しむチームを救った。野村監督に頭をなでられると、ウイニングボールを握りしめ、照れくさそうに笑った。
　初登板の緊張から立ち上がりは制球を乱した。２四死球などで二死満塁のピンチを招いたが、稲田を遊ゴロに仕留めた。以降は本来のリズムで日本ハム打線を手玉に取った。「リラックスはできなかったけど、低めにボールを集められた」。
　０３年１１月のアテネ五輪アジア予選で台湾代表として日本戦に出場し、２回を無失点に抑えた。この日の舞台は、同じ札幌ドーム。「あのときより柔らかかったけど、投げやすかった」と、験のいいマウンドで好投した。
　開幕直後に右手人さし指のマメをつぶし登録抹消というアクシデントも乗り越え、やっとチームに加わった助っ人は、報道陣の輪が解けると、台湾の母親に電話を入れた。